ドッグフードやキャットフードはペットの主食となる物で、殆どの飼い主が利用していますよね。お手軽で便利な存在として重宝されているわけですが、気を配った選び方をしている飼い主はどれほどいるのでしょう。そこまで深く考えない選び方がされているケースも多いようで、その選択によりペットの害となっている可能性があります。どんな点に注意した選び方が求められるのか、予備知識を備えておくことが大切です。
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こんなご飯は食べたくない?飼い主がペットの食事で注意すべきこと
フードによって値段が違うワケ
ペットフードは様々なメーカーから発売されており、商品の種類が豊富に用意されています。価格帯もピンキリで、量の割に値段が安い物もあれば、少量にもかかわらず値段が高い物もありますよね。なぜ価格差が大きく異なる商品が存在するのか、主な理由は、使われている原材料に違いがあるからです。基本的に、価格の安い物は品質の良い原材料が用いられていなかったり、コストの安い穀物の割合が大きくなっていたりするのが特徴として挙げられます。逆に価格の高い物は肉類が主体となった構成で、尚且つ高品質の原材料が使われていることが多いです。犬や猫はタンパク質を多く必要とする生き物ですので、できれば肉類が豊富な構成が望ましく、優れた原材料が用いられていると安心と言えるでしょう。
安価なフードに含まれる4Dミート
高品質の肉類が主体となったペットフードでは、チキンやビーフ、ラムなどが多く含まれ、ヒューマングレードの原材料が用いられている物も見受けられます。人間でも食べられるランクですので鮮度が高く、愛犬や愛猫にも安心して与えられるでしょう。一方、安価なペットフードには鮮度の高い肉類が使用されていることは少ないです。いわゆる4Dミートと言われる原材料が主体で、簡単に言えば品質が良い肉ではありません。「Dead・Dying・Diseased・Disabled」の頭文字を取って4Dと呼ばれているわけですが、中には病気になった動物や障害を持っている動物なども含まれています。人間の場合は厳しい食品基準が設けられていますので、危険な原材料は回避されるところ、ペットの場合はそこまで厳しい基準がないのが実情です。ゆえに鮮度の悪い肉を使って作られているペットフードが市場に溢れ、価格の安さもあって購入する飼い主も多くいるのです。
成分表示をしっかりと確認しよう
安全なペットフードを買うには成分表示のチェックが必須と言えますが、その際、先頭にはどんな原材料が記載されているのかを確認することが大切です。頭から順に配合量が多くなっており、例えば先頭に米やトウモロコシといった穀物がきているのなら、肉類の割合は低いと見ることができます。穀物はアレルギーの原因にもなりやすいため、割合が大きい物は注意が必要でしょう。では先頭に肉類がきている物を選べば安心なのかというと、そうでもありません。
安価なペットフードの成分表示として多いのが、ミートミールや家禽ミールなどですが、ミール系の表記の場合、4Dミートが含まれている可能性があります。詳細が曖昧な表記ですので、消費者は具体的にどんな素材が使われているのかを知ることはできません。安心して与えられるフードを選ぶには、チキンならチキンという具合に、明確に原材料が表記されている物を選択することが大切と言えます。素材に拘っている価格が高めのペットフードは詳細が明確に表記されており、4Dミートのリスクも限りなく低くなるはずです。
(まとめ)ペットの健康を支えるのは飼い主の役目
少しでも長く元気にペットに生きてもらうには、普段の食事に気を配ることが欠かせません。ペット自身が食事を選ぶことはできませんので、飼い主が良い物・悪い物を見極めて選択する姿勢が大切です。特に激安価格のペットフードには注意したいところですね。それだけ少ないコストで作られている証であり、なぜ安く売られているのかをよく考えてみることが必要でしょう。